鑑識性状 |
黄燐 |
暗室内で酒石酸または硫酸酸性で水蒸気蒸留を行うと、冷却器あるいは流出管の内部に青白色の光が認められる。黄燐は、白色又は淡黄色のロウ状の固体であり、二硫化炭素に溶けやすい。最も適切な廃棄方法は、燃焼法である。 |
鑑識性状 |
ニコチン |
エーテル溶液に、ヨードのエーテル溶液を加えると、褐色の液状沈殿を生じ、これを放置すると赤色針状結晶となる。 |
鑑識性状 |
クロルピクリン |
水溶液に金属カルシウムを加え、これにベタナフチルアミン及び硫酸を加えると、赤色の沈殿を生成する。純品はの油状体。催涙性がある。血液中でメトヘモグロビンを生成、また、中枢神経や心臓、眼結膜を侵し、肺も強く障害する。用 途は土壌燻蒸剤 |
鑑識性状 |
クロロホルム |
レゾルシンと33パーセントの水酸化カリウム溶液と熱すると黄赤色を呈し、緑色の蛍石彩を放つ。 |
鑑識性状 |
ピクリン酸 |
アルコール溶液は、白色の羊毛または絹糸を鮮黄色に染める。淡黄色の光沢のある小葉状あるいは針状結晶。徐々に熱すると昇華するが、急熱あるいは衝撃により爆発する。 |
鑑識性状 |
ヒドラジン |
無色の油状の液体。空気中で発煙する。 |
鑑識性状 |
クロルエチル |
常温(25℃)で気体。可燃性。点火すれば緑色の辺縁を有する炎をあげて燃焼する。 |
鑑識性状 |
燐化水素 |
無色、腐魚臭の気体。自然発火性。酸素及びハロゲンと激しく化合する。 |
鑑識性状 |
三塩化チタン |
暗紫色の六方晶系の潮解性結晶。大気中で酸化して白煙を発生する。 |
鑑識性状 |
ベタナフトール |
水溶液にアンモニア水を加えると紫色の蛍石彩をはなつ。 |
鑑識性状 |
カリウム |
白金線につけて溶融炎で熱し、炎の色を見ると青紫色となる。この炎はコバルトの色ガラスを通してみると紅紫色となる。 |
鑑識性状 |
硝酸亜鉛 |
水に溶かして硫化水素を通じると白色の沈殿を生成する。また水に溶かして塩化バリウムを加えると白色の沈殿を生成する。 |
鑑識性状 |
硝酸 |
銅屑を加えて熱すると藍色を呈して溶け、その際に赤褐色の蒸気を生成する。 |
鑑識性状 |
四塩化炭素 |
アルコール性の水酸化カリウムと銅粉とともに煮沸すると、黄赤色の沈殿を生成する。 |
鑑識性状 |
フェノ-ル |
特有の臭気を持つ白色の結晶で、水に少し溶け、アルコールやエーテルにはよく溶ける性質がある。また、弱酸性を示し、皮膚に触れると薬傷を引き起こすため、毒物及び劇物取締法で劇物である。 |
鑑識性状 |
三塩化アンチモン |
淡黄色の結晶で、水分により分解して、オキシ塩化物と白煙(塩化水素の気体)を生成する。 |
鑑識性状 |
水銀 |
銀白色、金属光沢を有する重い液体。 |
鑑識性状 |
セレン化鉄 |
黒色塊状で、空気中高温で分解する。 |
鑑識性状 |
燐化水素 |
無色の気体で、腐った魚の臭いを有する。 |
鑑識性状 |
メチルメルカプタン |
腐ったキャベツ様の悪臭を有する気体で、水に可溶で結晶性の水化物を生成する。 |
鑑識性状 |
水酸化ナトリウム |
水溶液を白金線につけて無色の火炎中に入れると、火炎は著しく黄色に染まり、長時間続く。 |
鑑識性状 |
臭素 |
でんぷんのり液を橙黄色に染め、沃化カリウムでんぷん紙を藍変し、フルオレッセン溶液を赤変する。 |
鑑識性状 |
硝酸鉛 |
少量を磁製のルツボに入れて熱すると、小爆鳴を発し、赤褐色の蒸気を出す。 |
鑑識性状 |
アンモニア水 |
濃塩酸を潤したガラス棒を近づけると、白い霧を生じる。 |
鑑識性状 |
セレン |
炭の上に小さな孔をつくり、無水炭酸ナトリウムの粉末とともに試料を吹管炎で熱灼すると、特有のニラ臭を出し、冷えると赤色の塊となる。これに濃硫酸を加えると緑色に溶ける。 |
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